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2011年7月14日 (木)

思い出したように…今のタワーができるまで。第五話『うまく乗せられて…』

もう前書いたのいつの話だよ!
そう自他ともに突っ込む自分語りな話です。
どこまで書いたか自分でも忘れて読み返したら、美大の演劇サークルに誘われたとこまできていた。
誘ってくれた子の名前間違えてた。
S子さんではなくH子さんだった。
ごめんよHヲさん。

武蔵野美大に入学し、美大生を謳歌するために格闘技系サークルを見て回り、あまりの殺伐具合にすぐ断念したタワーに同じ予備校から入学したH子さんが演劇サークルに入ろうと誘ってきた。
そういえばこの子、バレーと宝塚をこよなく愛する子だったな。
正直、演劇とか全く興味なかったし、なんか恥ずかしい気もしてあまり乗り気じゃないタワーにH子はこう言った。

「すごい可愛い先輩もいるよ♪」

…その言葉のせいじゃないが、とりあえず覗いてみることにした。
すごくドキドキしながら、放課後にジャージに着替えてグランドに行ったら、それらしき人々が片隅に集まって体を伸ばしていた。
ほとんど知らない顔だが、油絵科の新歓コンパで見た同じ一年もいた。
すると、ある一人の男が声をかけてきた。

『あれ?ワダッチじゃん!』

!?…あぁ!………………ん?誰だ!?(笑)
………どこかで見た気はするけど…

『ほらほら!予備校一緒で、日本画科だったオ〇ワだよ!』

そういわれてもいまいちピンと来なかったが、ここまで親しげに話しかけてくるんだからきっと予備校で何度か話してるんだろう。
予備校は高3以降は各専攻ごとに完全に別れてしまうので、その前に交流があったとしても2浪のこの時点で3年ぶりである。
ちょっと記憶が薄れているのかもしれない。
それにしても親しげな男だ。
まるで親友レベルだ。
ヤツはタワーより一年早く入学していて2年生だが、今年から演劇サークルに入るとのこと。
このほぼ初めましてな親友のおかげでいくぶんか緊張はほぐれた。

サークルの練習はグランドを何周か走り、筋トレをし、先輩方の不思議な遊びを眺め、教室に移動。
教室ではストップモーションというのをやった。
「ハイ!」という掛け声と手を叩く音を合図に瞬間的に動いてピタッと泊まる、というやつだ。
時折「上手!」「下手!」とか場所を指定されて動いたり、「緊張!」「弛緩!」とか「カッコいいポーズ!」「面白いポーズ!」なんてお題が出されたりする。
更にはそのうち「『ハ』で動いて『イ』で止まる!」と無茶を要求されたりする。
そして次に台本を読まされた。
たしか童話みたいなかえるさん達のお話だった気がする。
基本的に恥ずかしがりなタワーには、どれもやはり恥ずかしくて何も出来なかった。
やっぱり違うな。
そう思った。
そんなタワーに、二年生の女子の先輩が声をかけてきた。

『ワダくんは声がいいからイイね。』

え?
そ、そうなの?
ふ、ふふ、ふーん…

もう明日は行かないやいと思っていたのに、気づいたら結局明日も行くことになっていた。
そんな、バレバレのお世辞にも引っ掛かるうぶなタワーだった。

続く。


追記、その1。
例の可愛い先輩、誰のことかわからなくてH子さんに聞いてみた。

『ほら、あの人だよー。可愛いでしょー?』
………。

女子の可愛いはあてにならないことを改めて知ることになった、20の春だった。


追記、その2。
異様に親しげだったあの男、良く良く聞いてみたら確かに予備校は一緒だったけど一言も口を聞いたことは無かったとのこと。
ただ、油絵科に異様にデカイのがいるのを覚えてて、演劇サークルに初めて来たら例のデカイのがいるから話かけた、ということらしい。
このいい加減な男こそ、この先8年以上も一緒に芝居をやることになり、以前ブログにも書いた自分の結婚パーティーを丸投げしてきた男、“怪人”オジャ、その人なのである。

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コメント

おお、ついに、いい加減魔人オジャ登場!
第六話が楽しみだねぇ・・・。
でも、続きが読めるのはいつだろうかねぇ。
タワーさんの更新も、いい加減ってことか?

投稿: ユキ | 2011年7月17日 (日) 16時07分

〉ユキさん。
そうですねぇ、いい加減マシンですねぇ。

投稿: タワー。 | 2011年7月19日 (火) 18時31分

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